2025年– date –
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 思想
	自分のレベルが「十分」だという錯覚
人は自分の持っているもので「十分だ」と考える傾向がある。これは学歴の話にもよく現れる。大卒の人は「大学は出ておいた方がいい」と言い、高卒の人は「大学なんて出なくても生きていける」と言う。互いに矛盾する主張をしているようでいて、実際には同... - 
	
		
 思想
	頭の良さとは何か
「頭が良い」とは一体何か。 数学に強い人を賢いと呼ぶこともあれば、言葉巧みに人を説得できる人をそう呼ぶこともある。人の心を直感的に理解し、場を和ませる人にも「頭がいいね」と評することがある。私たちが日常で使う「頭の良さ」という言葉は、どう... - 
	
		
 思想
	知性箱舟論
世の中は泥沼だ。職場では派閥や立場が成果を覆い、会議は「喋った感」で満たされ、裏では他人の失敗待ちが常態化する。学校では群れの均衡を守るための笑い者づくりが繰り返され、家庭では責任の押し付け合いが信頼を食い潰す。SNSでは短い言葉が石になり... - 
	
		
 思想
	人の意見でも、自分が言えば自分の意見
私は今、ここに自分の意見を書いている。これを読んでいるあなたは、私の意見に触れていることになる。では、もしあなたがこの内容をどこか別の場所で語ったとしたら、それは誰の意見になるのか。答えは明白である。それはあなた自身の意見である。なぜな... - 
	
		
 思想
	「死なないから大丈夫」という幼稚さ
「死なないから大丈夫」。この言葉を聞くたびに腹が立つ。 失敗をしても「死なないから大丈夫」、会社で不正があっても「潰れるほどじゃないから問題ない」、子どもが不登校になっても「学校に行かなくても生きていける」。そうやって小さな問題を矮小化し... - 
	
		
 思想
	才能とは感受性である
「才能は遺伝か、努力か」。 この二者択一は、問いとしては賢そうだが、日々の経験に触れていない。朝、同じニュースを読んで「たいしたことはない」と受け流す人と、胸のどこかがざわつく人がいる。授業で同じ注意を受けても、ある者は萎縮し、ある者は修... - 
	
		
 思想
	道徳的優位性を持つ人は勝つ
現代の勝敗は「道徳的優位性」で決まる。 道徳的に正しい人が勝つ。 悪人は集団リンチされて滅びる。 現代社会で争いが生じたとき、勝敗を左右するのは能力でも議論の巧拙でもなく、その場でどちらが道徳的に優位な立場にあるかだ。 善人として見られてい... - 
	
		
 思想
	「バカになる」論の歴史 スマホを使うと馬鹿になるのか
「本は思考を浅くする」「テレビは子どもをダメにする」「ゲームは学力を下げる」。 私が子供の頃は、ゲームをすると馬鹿になると言われてきたし、私の親世代はテレビを見ると馬鹿になると言われてきた。 哲学書を読むと、本の登場時は「本を読むと自分で... - 
	
		
 思想
	ルッキズムと能力主義
「魅力とは、他人の心に入り込むためのパスポートである。」 現代社会において、外見はあらゆる場面で評価の大きな要素であるのが現実だ。 理想論としては「人は内面や能力で評価されるべき」であるとされるが、就職・ビジネス・恋愛などの対人関係におい... - 
	
		
 批判
	「怒られるか〇〇する」とかいう害悪思考
「怒られるからやらない」「怒られるからしっかりする」。 こう口にする人間は、世の中に思った以上に多い。しかも、普通の言葉として使われている。 だが、断言しよう。この考え方は、あらゆる意味で害悪である。 「怒られるから〇〇する」という考えは最... 
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