2025年8月– date –
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「バカになる」論の歴史 スマホを使うと馬鹿になるのか
「本は思考を浅くする」「テレビは子どもをダメにする」「ゲームは学力を下げる」。 私が子供の頃は、ゲームをすると馬鹿になると言われてきたし、私の親世代はテレビを見ると馬鹿になると言われてきた。 哲学書を読むと、本の登場時は「本を読むと自分で... -
ルッキズムと能力主義
「魅力とは、他人の心に入り込むためのパスポートである。」 現代社会において、外見はあらゆる場面で評価の大きな要素であるのが現実だ。 理想論としては「人は内面や能力で評価されるべき」であるとされるが、就職・ビジネス・恋愛などの対人関係におい... -
「怒られるか〇〇する」とかいう害悪思考
「怒られるからやらない」「怒られるからしっかりする」。 こう口にする人間は、世の中に思った以上に多い。しかも、普通の言葉として使われている。 だが、断言しよう。この考え方は、あらゆる意味で害悪である。 「怒られるから〇〇する」という考えは最... -
人生を攻略する簡単な方法は、マトモになり能力を得ることだ
世の中で本当に信頼され、必要とされるのは「マトモであり、能力のある人」である。 「マトモ」とは、知性・誠実さ・道徳性・公共性・清潔感をすべて備えている人のことだ。 ・デマや陰謀論を信じず、論理的に考えられ、基礎的な学力がある。 ・約束を守り... -
不快は罪ではない。ゴミ思想に騙されるな。
「不快にさせて申し訳ございません」。 世の中で頻繁に聞く謝罪のテンプレートだが、実際には何も謝っていない。 しかし、不快=罪だと信じ込んでいる人にとっては、これが「正しい謝罪」になる。 つまりこの言葉は、責任逃れのポーズであると同時に、ゴミ... -
善悪の基準は合意によって決定する
「殺人はいけないだなんて、誰が決めたんだよ」 世の中には道徳だの正義だの人権だの、いかにも崇高な響きの言葉があふれている。しかし、よく考えてみれば、「善悪」はどこの誰が決めたものなのか誰も知らない。 もし「人間が善悪を決めたのではなく、人...
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